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キャッシュとクッキーは何が違うの?

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IT業界はここ数年で目覚ましく進化しています。
Webサイトでの情報検索やショッピングは、日常生活の一部となりました。

日頃パソコンやスマホを使う方なら「キャッシュ」と「クッキー」という言葉は何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?

おそらく、なんとなく雰囲気で認識している方が多いはず…。
その違いを明確に説明するとなると、難しいですよね。

今回は「キャッシュ」と「クッキー」の違いをわかりやすくご紹介いたします。

「キャッシュ」と「クッキー」とは

興味のあるWebサイトは何度もそのページを検索したりしますが、一度目より二度目以降が素早くページが開きます。

そういうものだと何も感じず過ごしているかもしれませんが、実はそれは機能のおかげなんです。

 

その機能に関する「キャッシュ」と「クッキー」をそれぞれご紹介いたします。

 

【キャッシュとは】

キャッシュ(Cache)とは、一度訪れたWebページそのものを、ブラウザに保存する仕組みです。

同じWebページを訪れた際に保存したデータを利用することで、ブラウザとサーバーとの間のデータ通信を行わないため、1回目よりも素早くブラウザ側でページを表示することが可能です。

 

ただし、Webページを保存することで、PC自体のパフォーマンスが落ちて、動作が重くなることがあります。

 

その際には、ブラウザのキャッシュをクリアすることで動作が軽くなる可能性があります。

 

【クッキーとは】

クッキー(Cookie)とは、Webサイトに訪れたユーザーを記録しておく仕組みのことです。

WebサービスやSNSにログインする際、IDやパスワードの入力が省略できるのは、このクッキーの機能によるものです。

 

クッキーを利用したからといって、名前や住所などの個人情報が直接知られることはありません。

「キャッシュ」と「クッキー」の種類

「キャッシュ」と「クッキー」はいくつか種類があります。

詳細をご紹介いたします。

 

~キャッシュ(Cache)~

●ブラウザキャッシュ

ブラウザキャッシュとは、ユーザーの使用するパソコンやスマホなどの端末にインストールされている「ブラウザ」に保存されるキャッシュのことです。

 

同じWebサイトにアクセスする際は、ブラウザキャッシュを利用することで、データを通信する時間が短縮され、データ通信量の節約にもなります。

 

●サーバーキャッシュ

サーバーキャッシュは、ブラウザではなく「Webサーバー」つまりインターネット上に保存されるキャッシュのことです。

 

1回目にアクセスされると、ブラウザに送信するデータを「キャッシュページ」として、Webサーバー上の読み込み速度が速い領域などに一時保存します。

端末内に保存されるわけではないので、端末のストレージを使用するというデメリットはありませんが、サーバーの領域を使用することになります。

 

サーバーキャッシュとブラウザキャッシュは役割が異なるので、併用されることも多くあります。

 

●ストリーミングのキャッシュ

音楽や動画などの「ストリーミング再生」ができるアプリの中にも、キャッシュ機能を持つものが多くあります。

 

ストリーミング再生とは、音楽や動画などのデータを端末内にダウンロード保存しなくても、インターネット上で再生できるようにする仕組みです。

 

こちらも端末内のストレージ容量を使用するため、キャッシュが増えすぎないように注意しながら使用することが重要です。

 

~クッキー(Cookie)~

●1st party Cookie(ファーストパーティーcookie)

ユーザーがアクセスしているドメインが発行しているCookieのことをファーストパーティーcookieと言います。

 

ユーザーサイドとしては、そのサイト内で登録したIDやパスワード情報等を保存できます。

企業サイドとしては、ユーザーが前回どのような行動をとったかを確認したり、管理することができます。

 

ただし、ユーザーがデバイスやブラウザを変更した場合、保存された情報は表示されません。

 

●3rd party Cookie(サードパーティーcookie)

訪問しているサイト以外のドメインから発行されているCookieのことをサードパーティーcookieと言います。

 

ユーザーサイドとしては、他のサイトを訪れた際にでも、自分の趣味趣向に沿った商品が表示されます。

企業サイドとしては、ユーザーの閲覧傾向によって広告を打てることが利点です。

サイトドメインを横断してユーザーに表示される広告に影響を与えます。

メリット・デメリット

「キャッシュ」と「クッキー」を利用するにあたって、メリットやデメリットはあるのでしょうか。

 

どちらもWebページが速く開くという機能ですが、その他にもいくつかご紹介いたします。

 

~キャッシュ(Cache)~

■メリット

・一度表示したWebページは表示速度が速くなる

・データ通信量を節約できる

 

■デメリット

・ブラウザの動作が重くなる場合がある

・古いデータが表示される場合がある

(どちらもキャッシュを削除することで解消される)

 

~クッキー(Cookie)~

■メリット

・一度ログインすれば、ID・パスワードを入力せずにログインできる

・ネットショッピング中に商品をカートに入れてからWebサイトを閉じても、再訪問時に商品がカートに入ったままになっている

・自分の興味・関心に合ったインターネット広告が配信される

 

■デメリット

・パソコンやスマホを紛失したときに他人がSNSを閲覧したり、ECサイトで商品を購入ができる

・閲覧履歴やIPアドレスは、閲覧したWebサイトや広告配信事業社などのCookieを発行した事業社にも保存されるため、不正利用/アクセスのリスクもある

(どちらもデバイスにパスワードを設定することで解消できる)

 

 

まとめ

キャッシュとクッキーの違いを簡単にまとめると、

・キャッシュは、ページを素早く読み込むための仕組み

・クッキー(cookie)は、ユーザーがサイトを訪問した時に作成されるファイル

 

ありがたい仕組みですが、あまりキャッシュを溜めすぎると、ブラウザの動作が遅くなりますので、削除が必要です。

 

次回は、削除方法についてご紹介いたします。

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株式会社イエスリフォーム 代表取締役 齋藤直樹
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