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Cookieは廃止されるの?
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インターネットでいろいろ検索していると「Cookieを許可しますか?」と表示されることがあります。Webサイトへの初回アクセス時にCookieファイルが作成されますが、Cookieを「許可」するか「ブロック」するか任意で選択できます。許可したほうがメリットがありそうですが、Cookieが廃止されることはご存知でしょうか?今回はCookie廃止についてご紹介いたします。
目次
Cookieとは
Cookieとは、WebサイトやWebサーバーにアクセスした人の情報を、ブラウザに一時的に保存するための仕組みです。Cookieが許可されると、使用中のブラウザで初めてアクセスしたWebサイトにWebサイト側が指定した訪問ユーザーを識別できる情報が保存されます。
【2回目以降は?】
2回目以降の訪問時にはCookieにユーザー情報が登録されているため、スムーズに情報を提供できるようになります。
【メリット】
●ネットショッピング中に商品をカートに入れてからWebサイトを閉じても、再訪問時に商品がカートに入ったまま保存されます。そのおかげでカートに戻ってスムーズに買い物を続けられます。
●一度ログインすれば、ID・パスワードを入力せずにログインできます。ただし、Cookieに個人情報は記録されていません。Cookieからわかるのは、オンライン上の閲覧履歴や行動などのアクセス記録のみです。また、一定期間が過ぎると自動的にデータが無効になります。
●自分の興味・関心に合ったインターネット広告が配信されるため、より良い商品・サービスと出会える機会が増えます。
【デメリット】
●パソコンやスマホを紛失したときに、他人にCookieを使った自動ログインで不正にアクセスされるリスクがあります。
●自分に興味のある広告が表示されるのはメリットですが、何度も同じ広告が表示され不快感を持つユーザーも少なくありません。
●データ量によっては、ブラウザの動作が遅くなることがあります。
【結論】
CookieとはWebサイトのメモリーカードのようなもの
Cookieが廃止されるって本当?
Cookieには「ファーストパーティーcookie」と「サードパーティーcookie」の2種類あり、大きな違いは発行元にあります。
【ファーストパーティーcookie】
ファーストパーティーcookieは訪問中のサイトのドメインから提供されるCookieです。サイトの主から直接付与されてそのサイト内でのIDやPWの省略や、カート内商品の保存などに利用されます。
【サードパーティーcookie】
サードパーティーcookieは広告媒体側のドメインから提供されるCookieです。具体的には、サイト内に入っている他社の広告などから発行されるcookieとなっています。このcookieを使うことによって、サイト内に訪問するときにユーザーに適した広告配信が可能となります。
【すべてが廃止?】
2種類のうち「サードパーティーcookie」の廃止予定があります。Googleは2020年1月に2年以内にChromeでのサードパーティーcookieを完全に廃止すると発表しましたが、2021年6月に2023年後半に延期しました。さらに2022年7月27日に2度目の延長を発表し、今回は2024年後半に再々延長されています。
【廃止の理由】
サードパーティーcookieはユーザーに適した広告配信が可能となるため、広告業界にとって便利なCookieですが、インターネット上の個人情報を保護しようという意見が高まり、EUでは「GDPR(一般データ保護規則)」という規則がすでに施行されています。GDPRは、「Cookieをはじめとするオンライン識別子」を個人情報と定義しています。EU圏では、サイトユーザーの同意を得ないままCookieを取得することを原則的に禁止しており、もしもサイト運営者が不適切に活用した場合、多額の制裁金を課すことを宣言しています。
【日本の動きは?】
日本では、2022年4月に改正個人情報保護法が施行されました。Cookie自体は個人情報ではないので、データ取得に際して本人の同意は必要ありませんが、そのデータを第三者へ提供した先で個人情報と紐づけを行われると想定される場合に、本人同意が義務付けられます。
【Chrome以外は継続?】
Google、Apple以外にもCookie規制強化の流れはあります。Mozillaは米国時間2022年6月14日、「Windows」「macOS」「Linux」向けの「Firefox」ブラウザで、プライバシー保護機能「Total Cookie Protection(包括的Cookie保護)」をデフォルトで有効にすると発表しました。
代替手段はあるの?
全世界的な流れはサードパーティーcookieの廃止に動いており、完全廃止までにサードパーティーcookieの代替手段を用意する必要がありますので、いくつかご紹介いたします。
●ファーストパーティーデータの活用
ファーストパーティーデータは、自社の顧客情報や、サイトに訪れたユーザーに関連する収集データのことを指します。既存顧客とのリレーションを深め、ポイントプログラムなどのロイヤリティ施策を生かしながら離脱されないようにカバーするなど工夫が必要です。
●コンテキストターゲティングを活用
コンテキストターゲティングはユーザーが見ているWebページの文脈や画像を読みとり、人工知能(AI)が分析した興味関心等のデータに基づいて広告を配信する広告手法です。
例)・観光地の紹介をしているWebページを閲覧中のユーザーに旅行代理店の広告を表示
・美容関係の記事を読んでいるユーザーに化粧品やサプリメントの広告を表示など
●SNS・UGCマーケティングの強化
一個人の発信が大きな影響をもつ現代において、SNSによるマーケティング・ブランディングを重要視する企業はここ数年で大きく増えていますが、近年は企業発信の広告にネガティブイメージを持つユーザー多いようです。一方でSNSの投稿や、友人知人の口コミ・レビューといったUGCの影響力が強くなっていますので、NS・UGCマーケティングを強化しましょう。
まとめ
Chromeのサードパーティーcookie廃止のニュースは全世界で大きく取り上げられましたが、Web広告そのものが消えてなくなるわけではありません。むしろCookieに頼らない手法で、ユーザーにとっても利便性の高い広告を活用することで、よりよいユーザーとのマッチングが実現する可能性もあります。Cookie廃止まで新たなデジタル広告戦略を策定すべく自社に合う代替手段を見つけましょう。
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